東上沿線コラム&情報 第13号
No.20 越生線開業・開通年表(2002/2/5 記)
越生線の開業・開通年表ができました。越生線はご存じの通り、昭和7年(1932)2月17日に越生鉄道として開業。当初は坂戸町と高麗川右岸の森戸間の砂利運搬線として開業。2年10ヶ月後の昭和9年(1934)12月16日に現在の終点である越生(昭和8年4月に国鉄八高線が東飯能~越生間に開通していた)まで開業し、同時に旅客営業を開始しました。昭和18年(1943)7月1日に戦時経済統合によって東武鉄道に買収。戦時中の一時営業休止期間1年弱をはさんで、現在に至ります。その間の変遷は以下の表をご覧ください。
(東上本線部分は「コラム&情報 第12号-No19」参照)
*1: 森戸駅は高麗川右岸に砂利積み込み場として開業、当初は高麗川仮駅と呼ばれ、越生鉄道本開業の昭和9年(1934)12月16日に森戸駅と改称された。
*2: 大家駅の廃止日は昭和20年(1945)12月10日という説もあり。
*3: 森戸駅は開業から営業終了まで貨物専用駅(砂利積み込み)で旅客の扱いはしていなかった。廃止日については9月1日説(東武鉄道100年史、222頁)以外に、昭和33年(1958)11月28日説(東武鉄道100年史、372頁の年表)、さらに昭和34年(1959)1月31日廃止説もある。ここでは「東武鉄道100年史」の資料[16]「路線の成り立ち」の222頁によった。
*4: 西大家信号所は日本セメント専用線の分岐点に設置。
*5: 川角信号所は武州長瀬~東毛呂間の複線化完成で廃止。
No.21 越生線の川(2002/2/4 記)

東上線の河川については東上沿線 コラム&情報第2号No.3で取り上げましたが、今回は越生線の川を取り上げました。
越生線沿線の川は越辺
(おっぺ)川とその支流で構成されています。高麗川がそのもっとも大きな支流になるのですが、どうも越辺川よりも高麗川のほうが河川としては延長距離も長そうですし、知名度も高そうです。しかし高麗川と越辺川の合流点から入間川合流点までは越辺川と称されていて、どうやら越辺川のほうが格上といった感じがします。なお越辺川は越生線とは交差せず、越生駅の北で八高線と交差します。
なお余談ながら、越生線を含む東上沿線のすべての河川は大小を問わず1級河川になるそうです。荒川は国の分類では1級水系に分類され、1級水系に属する河川はすべて1級河川と呼ぶとのこと。また埼玉県内の河川は荒川水系か利根川水系(もちろん1級水系)のいずれかに属する河川ばかりですので、埼玉県に2級河川はないのです。詳しくは下記のサイトをご覧ください。

荒川上流工事事務所のホームページ(URL :http://www.ktr.mlit.go.jp/arajo/index.html)
国土交通省河川局のホームページ(URL :http://www.mlit.go.jp/river/index.html)

東上本線の川についてはコラム第2号No.3を参照

■参考文献
東武鉄道株式会社編 東武鉄道100年史(平成10年9月発行)
角川日本地名大辞典 11「埼玉県」(昭和55年7月発行)
その他、各種地図を参考にしました。
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